多度まつりの歴史

多度大社の御例祭は一般的に多度祭りと称され、その神事の一つとして上げ馬神事が行われています。上げ馬神事の始まりは、今から約700年前の南北朝時代に遡ると考えられています。

1571年、織田信長の焼き討ちにより、多度大社は建物も記録もすべてを焼失。
この神事がどのような始まりをみせたのか、今もなお、定かではありません。中断を余儀なくされた多度祭りは、1601年に本多忠勝公が桑名藩主に着任すると、その再興に尽力。多度祭りについての記録が残る、1794年に書かれた「大祭御神事規式簿」によると、ほぼ変わらない姿で今に受け継がれています。

多度まつりの歴史
Tado-Matsuri

多度まつりについて

多度まつり
多度まつりの歴史は古く、南北朝時代(暦応年間)から近隣を領地とする武家によって始められたとされます。
毎年5月の4日、5日に行われ、6つの地区から各3頭ずつ計18頭の祭馬と騎手が上げ馬に臨み、上がった数や順番によってその年の豊凶を占う神事は「上げ馬神事」として全国に於いても有名です。
昭和53年には三重県の無形民俗文化財にも指定されています。
Schedule

スケジュール

4日

例祭前日祭

午前9時30分
乗込(のりこみ)
各地区の騎手(乗り子さん)が、神社到着直後にそれぞれ馬場に入り騎乗します!
午前11時頃
馬場乗(ばばのり)
坂上げ前の騎手、馬ともに馬場に慣れるため騎乗します。騎乗する回数は時間によって増減あります(基本各地区2回)
午前11時30分頃
坂爪掛(さかつめかけ)
別名「坂崩し」 花馬が坂を崩して他の地区が入りこまないよう阻止しながら坂の上、中央部を削ります
午後1時頃
上げ坂(12回)
6地区が2回ずつ行う。衣装は陣笠に裃袴(かみしもはかま)姿、いよいよ始まります!!
午後4時頃
須賀(すか)
馬場乗込、馬場乗
神社から離れ、『須賀の馬場』へ移して各地区騎手が騎乗します。騎手を近くで見るチャンスあり!
5日

御例祭

午前10時30分
神児・騎手
(祭馬)乗込
肱江地区、神児(ちご)は 猪飼三郷*1とともに乗込む。小山三郷*2は前日同様に乗込む
午前11時30分頃
馬場乗
(ばばのり)
4日同様。6地区が行う。時間都合で回数が変わる場合あり。
午後1時頃
神児迎え式
(ちごむかえ)
神社の使が金幣(きんぺい)を持って馬場を前進してくる神児を迎える作法を七度半繰り返す儀式
午後2時頃
上げ坂(6回)
神児迎え式が済み、神児の赤い傘が閉じられると直ちに花馬(1番手)が馬場から坂へと走り出す!
午後3時半頃
楠(くすのき)廻りの行事
坂の下の楠のまわりを各地区祭馬が廻る
4時頃~
須賀の馬場にて
神輿渡御
(みこしとぎょ)
大行列を作り神社から須賀の馬場へ。御旅所に到着するまでに途中で古式による諸行事がある
御旅所祭典
船着社での祭典と御旅所での祭典がある
流鏑馬
6地区騎手がそれぞれ3回宛騎射(馬に乗って弓を射る)
神輿還御
御旅所から神社へ帰る

(*1)猪飼三郷とは、力尾、北猪飼、猪飼の3 地区のこと
(*2)小山三郷とは、小山、戸津、多度の3 地区のこと

多度まつりに於ける御厨(みくりや)とは、肱江、小山、戸津、北猪飼、猪飼、力尾、多度の7地区のことを指します。各地区にまつわる情報、地区半纏や衣装を紹介しています。

多度周辺情報

多度町周辺には数多くの伝統、歴史を感じる観光スポットや名所、行事があります。
三重県で4番目に参拝者数の多い多度大社をはじめ、川をせき止めて作られる多度峡の天然プール、多度山を走りぬくトレイルラン、2021年3月にグランドオープンした神馬の湯も観光にお勧めです。
周辺にお立ち寄りの際はぜひご参考ください。
Access

アクセス

多度大社所在地
〒511-0106 三重県桑名市多度町多度1681番地
養老鉄道多度駅より徒歩20分
県道26号線「多度大社前」交差点を北上、沿道に駐車場有
アクセスマップ
TTP活動風景
Tsudukeyou Tado-matsuri Project

TTPについて

歴史ある多度祭りを正しく伝承し、未来永劫続く祭りの在り方を創造し、共感できる環境・仲間を増やし地域を元気にします。
多度祭りを永く続けていくために、変えてはいけない本質的な歴史や、人の心がある一方で、現代に合わない習慣は勇気をもって変えていく。知恵を出し合い、話し合いを通して共有する。また、本会は自分たちにできることから行動し、祭りに参加する人、送り出す人、見に来る人、皆で祭りを盛り上げ続けていく環境を整え、元気な地域づくりに貢献していきます。
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